こんにちは、椎葉です。

「バソプレシンって何?」
「どんな作用機序だっけ?」
「なんで抗利尿役になるの?」
今回はこのおような疑問に答えて行きたいと思います。
薬学部で勉強する科目としては「生化学」「生理化学」の理解&暗記分野あたりですね。
効率的な暗記法に関しては別で記事をまとめていますのでそちらを参考にしてください。
・バソプレシンはどこから分泌されるのか
・バソプレシンの作用機序
薬学部で勉強する科目としては「生化学」「生理化学」の理解&暗記分野あたりですね。
効率的な暗記法に関しては別で記事をまとめていますのでそちらを参考にしてください。
絶対に忘れない超効率的な暗記法の記事はこちら
それではバソプレシンについて見て行きましょう!
バソプレシンとは何なのか

バソプレシンは、視床下部で作られる抗利尿ホルモン(ADH)で
9個のアミノ酸がつながってできているペプチドホルモンの一種です。
下垂体後葉の神経終末に貯蔵されており、血漿浸透圧の上昇、血液量の減少で分泌が促進されます。
バソプレシンはどこから分泌されるのか

バソプレシンは脳下垂体の後葉から分泌されます。
脳下垂体は、脳の下に存在するとても小さな器官で間脳の視床下部から伸びた下垂体に引っ付くようにして存在しています。
大きさは、とても小さく7~8mmほどしかありませんが、いくつもの重要なホルモンの関わっている非常に重要な脳組織です。
脳下垂体は、「前葉」と「後葉」に分けることができ、前葉と後葉は分泌するホルモンの種類が異なっています。
バソプレシンは後葉から分泌されます
その他バソプレシン以外には、オキシトシンなどホルモンもバソプレシンと同じ脳下垂体後葉から分されます。
バソプレシンの作用機序

バソプレシンの受容体としては7回膜貫通型受容体(Gタンパク共役受容体)に分類される、V1aバソプレシンレセプター(V1a受容体)、バソプレシンレセプターV1b(V1b受容体)バソプレシンレセプター、V2(V2受容体)が知られています。
V2受容体は腎集合管にあり、アデニル酸シクラーゼというATPをcAMPとピロリン酸に変換する酵素を活性化し、水チャネルであるアクアポリン2を管腔側細胞膜へ移動させます。
V1a受容体は心筋、血管平滑筋、大腸平滑筋など存在し血圧上昇作用、腸管蠕動運動促進作用をおこします。
V1b受容体は下垂体前葉に有り副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)によって副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)分泌促進します。
これらの作用によって水の再吸収が起こり、抗利尿作用の薬に使われています。
コメント