こんにちは、椎葉です。

「生化学の勉強法がわからない」
「酵素名の暗記ができない」
「長いカタカナで頭に入ってこない」
という悩みを持つ生化学が苦手な方に向けて記事を書いています。
・酵素名の覚え方
です。
それでは1つ1つ見て行きましょう!
生化学の効率的な勉強法

生化学の効率的な勉強法は下の3つを意識する事です。
・流れを理解する
・文章ではなく絵や図を使って視覚化する
・単語の意味をなんとなくではなくしっかり理解する
この3つが本当にしっかりできていればテストで8割は余裕で取れます。
では1つ1つ詳しく解説して行きます。
流れを理解する
まず生化学とは生命現象を化学的に研究する生物学または化学の一分野。
つまり、身体の中でどんな化学反応が起きてるの??
という学問です。
体のどこでどんな時に何が起こっているのという流れを知ることが大事です。
これをすっ飛ばして「解糖系はグルコースから始まってそこから
グルコース6リン酸に変換されて、、、」
と完全な暗記に入ってしまう人がかなり多いです。
流れや目的がわからないまま頭に知識を入れても
全然頭に入りませんし、聞かれ方を少しでもひねられると詰みます。
まず物質や酵素を覚える前に
「どんな時に?」「どこで?」「何が起こっている?」「その目的は?」
という流れを理解した後にようやく物質や酵素の暗記です。
例として『解糖系』で説明するなら
・どんな時に?
→エネルギー不足の時
・どこで?
→全細胞の細胞質で
・何が起こっている
→グルコースがピルビン酸に変換される
・その目的は?
→反応で出てくるエネルギー(ATP)を得るため
この過程をしっかり理解して初めて
グルコースがピルビン酸になるまでの過程と
それに関わる酵素を覚える段階になります。
とりあえず出てくる物質と酵素を覚えるのはNG
まずは具体的な流れをしっかり深いところまで理解しましょう。
文字ではなく絵や図を使って理解する
グルコースがヘキソキナーゼによってグルコース6リン酸に変換され
グルコース6リン酸がグルコース6リン酸イソメラーゼによってフルクトース6リン酸に変換されフルクトース6リン酸がホスホフルクトキナーゼによってフルクトース1.6ビスリン酸に変換されフルクトース1.6ビスリン酸がアルドラーゼによって、、
(文章)

(図)
さて、文章と図どちらがわかりやすいですか?
圧倒的に図がわかりやすいですよね。
解糖系だけでなく他の反応なども同様です。
講義資料にわかりやすい図や絵がなかった場合は
自分で文章を図や絵にしていましょう。
単語の意味をなんとなくではなくしっかり理解する
「ドメイン」と「アシルキャリアタンパク質」の意味を理解できていますか?
・ドメイン
タンパク質に存在する領域❌
特定の機能や構造を持っている他と区別できるタンパク質に一部の領域⭕️
・アシルキャリアタンパク質
脂肪酸のを運ぶやつ❌
脂肪酸生合成で脂肪酸の担体としての機能を果たす.D-パンテテイン4リン酸が,このタンパク質のセリンのヒドロキシ基と共有結合していてそのチオール基はアシル中間体とチオエステルを形成している⭕️
さらにこの説明で使われているセリンの構造はわかりますか?
チオール基ってなに?
とさらに深掘りできますか?
浅い理解ではなく
このような深い理解を徹底しましょう。
酵素名の覚え方

酵素名の効率的な覚え方は
・酵素の語尾を徹底的に理解する
・インプットよりアウトプットを増やす
です。
酵素の語尾を徹底的に理解する
酵素には
〜イソメラーゼ、〜ホスファターゼ、〜デヒドロゲナーゼetc..
こんな感じで語尾には様々な種類の名称があります。
この名称には1つ1つしっかり意味があるのでその意味を
しっかり覚えましょう。
これを覚えていれば暗記しなければならない量を最小限にできます。
インプットよりアウトプットを増やす
インプット:アウトプット = 3:7
が暗記をする際に脳に定着しやすい黄金比
と言われています。
効率のいい暗記法に関しても記事を書いているのでこちらを参考にしてください
まとめ
生化学の効率的な勉強法
・流れを理解する
→どんな時どこで何が起こっている?その目的は?
・文章ではなく絵や図を使って視覚化する
→文章を自分で絵や図にしてみよう
・単語の意味をなんとなくではなくしっかり理解する
→浅い理解はダメ。深い理解をしよう。
酵素名の覚え方
・酵素の語尾を徹底的に理解する
→語尾も名称がさす意味を覚える
・インプットよりアウトプットを増やす
→インプット:アウトプット=3:7
以上、[生化学ができない薬学生必見]生化学の効率的な勉強法でした!
またこの記事と同様に『薬理学』についても効率的な勉強法まとめていますので薬理学でつまずきたくない方は見ていってください。
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